YOKO MURAYAMA

DoCLASSE NINE_No.02

さあ50代、やりたいことには躊躇しない。

 父を亡くし一家の大黒柱として働いていたので、35歳で結婚が決まってから大検(高校未卒業者が大学受験する資格)に挑戦し、父の母校、早稲田大学に入学しました。授業で途上国の教育について学ぶうちに、国連アフリカ経済機構の顧問のご縁でエチオピアを訪ね、貧困や多くの問題を目の当たりにして、アフリカに関わる仕事を志すようになりました。海外での仕事は本当に骨が折れますが、現在は「マラリアの蚊の発生を抑制する製品」の販売をしています。
 マラリアは、90%がアフリカで発生し5歳以下の子どもが45秒に一人命を落とすほどの厳しい現実なのです。現地は危険で、気温50度下での仕事はとても過酷です。時には2ヶ月くらい行きっ放しなので、夫は「いい加減にしないと離婚するぞ」と言ってる(笑) 。では、なぜ行くのか?突き詰めれば自己満足だと思いますが、たとえ自分が微力でも動かずにはいられない。
 それでも気力はそのままなのにいつの間にか体力には黄信号が灯り始めました。次は何をしたいかと自分に問い、今までの事業に関わりつつ、銀座に新しいミニクラブをオープンしますよ(笑) 。やりたいことに突っ走る、50代はそんな自由な気持で生きていきたい。

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MEMBER'S PROFILE

村山 陽子 / Yoko Murayama
株式会社 PHILIA 代表取締役

1965年長野県生まれ。40歳で大学を卒業後、途上国での起業を目指し2005年ドバイの特別特区で水質浄化製品販売と中古車の会社を経営。08年現社を設立、マラリアの蚊の発生を抑制する製品と水質浄化製品を中心に、日本、アフリカ、中東諸国における貿易業務に携わる。夫と一女がある。