MOTOKA TAKAHASHI

DoCLASSE NINE_No.08

人生をV字回復させてくれた、命のサルサ。

 母の経営する書道教室のアシスタントとアルバイトしか仕事らしいこともせず、20代前半に結婚して息子を授かり、地元横浜でボランティアに参加する普通の主婦でした。スポーツクラブで汗を流す帰り、あと数日で40歳という午後、バスに揺られながら体が「ガクン」と崩れる感じがして、その日から耐え難い不調が始まりました。早すぎる更年期、不定愁訴。一睡もできない、食事が摂れない、体のあちこちが痛くて我慢できない。体重は40㌔まで落ち、あばら骨が見えるほどガリガリに痩せました。
 その状態が3年間続き、不安にさいなまれて息をするのも辛かった。そして忘れもしない2000年、映画「SALSA」が素晴らしいと誘われ、体を引きずって見に行きました。運命ってあるのですね。映画に心から感動し、ああ、サルサを踊ってみたいと公民館から一歩目を始めたのです。体はまるでウソのように回復していきました。
 私を救ってくれたサルサは、きっと他の人も救ってくれる、笑顔にしてくれる。一人でも多くの人に踊ってもらいたい、私も上手になりたい。素人が手探りで踊る場所を見つけ、仲間を増やし、舞台のプロモーションまで手がけて11年です。サルサは魔法をかけてくれますよ。

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MEMBER'S PROFILE

高橋 もとか / Motoka Takahashi
Salsa/Dog イベントオーガナイザー

1959年神奈川県生まれ。43歳頃から地元横浜でサルサを始め、サークルなどで活動する中で湘南のレストランから誘われて初めてのイベントを手がける。その後もサルサの普及を目指して「横浜クリスマス」のイベントや、横浜の歴史的建造物での大仕掛な催し、MAHARAJAなどでのイベント企画を出掛ける。夫、一男(既婚)がある。